ケース1
30代男性
来院2016年9月
足裏の痛みを訴え来院される。ボディビル、バイクと身体を精力的に動かすアスリート.ここ数ヶ月足裏の痛みが顕著で困っていると話しておられた。
治療と経過
運動時(バイク含む)の靴と靴装着時、裸足時の歩行の違いをチェック。靴を装着時の足の回外がうまく行なわれず、アブダクトリーツイストを見る。靴の買い替えの指摘と、下腿の柔軟性と固有受容器改善、また股関節内旋により、膝や股関節の怪我の危険性を指摘。
初回から変化が見られたと言われる。3回目通院時には大幅なアイスらの痛みの改善が見られ、5回目にはほぼ消失する。現在はそのコンディションキープのため月に2回の通院。
主な改善策
Therapeutic exercises
Passive stretch,
Shoes check,
Gait check,etc
他の改善した症状
腰痛
考察
足底筋膜炎をトレーニングによって発症させた疑い。正しい装具とケアを知る機会が無いまま、悪化した疑い。現在は体調も良く、自分自身の身体がよく分かったとお話しくださり、とても嬉しく思う。
ケース2
40代 男性
来院2015年8月
仕事でよく歩き回ることもあり、最近足裏にいたみがあると来院される。聞くと、特に前足部に痛みが続くと仰る。また腰痛もあったり無かったりを繰り返すという。
治療と経過
外側部に重心が偏り、長腓骨筋や前脛骨筋等に負担がかかる歩行。歩幅が小さく、踵の着床時の音も大きい。これは足の折衝時に衝撃がうまく吸収されていない証拠である。初回にこのような状況を確認し、2回目以降からはバランス力の改善、下腿の柔軟性と強化、そして靴、インソールの正しいフィッティングやセレクトのレクチャーも取りいれた。徐々に足の痛みは治まり、9回目の通院時には痛みがほぼ消失。その後も定期的に通院して頂く。
他の改善症状
肩痛、腰痛
治療法
PIR
Therapeutic exercise(balance disk training, one leg exercises,etc)
Passive stretch
考察
足底筋膜含む足部の炎症の慢性化。これまで同様にご自身のお体の機能改善を図りつつ、靴、インソールなどの装具への知識の徹底を行なった。これらの包括的な対応が改善へとつながった。
ケース3
30代女性 会社員
来院2016年9月
外反母趾が以前から気になっていたが、最近その部分に痛みが出てきたと仰り来院される。
治療と経過
両足ともに外反母趾が進行しており、少なくとも今後悪化しないようにする為の対策を講じる。下腿(膝下)の柔軟性が著しく低下しており、かつ足元のバランス力も十分ではない。聞くと、普段からヒール靴を履くことが好きで、他の靴を履くことは社会人になってほとんど経験が無いとのこと。足部に負担の無い靴のセレクトをどうするかのレクチャーも加えて3回目の施術時には、出張での長い距離での歩行も痛みも無く、苦にならなくなったと喜んで頂けた。その後は月に2回のペースで来院され、下肢機能の改善に努める。
治療法
therapeutic exercise(one leg standing, roation,etc)
stretch for lower extremity
靴のセレクトの講義
考察
外反母趾のこれ以上の悪化を防ぐことが、今後他の症状(股関節、腰痛、膝痛等)の予防につながる典型的な例であった。